コカ・コーラレッドの秘密



みなさんはコカ・コーラレッドってしってますか？
そうです。アノ、コカ・コーラのイメージカラーの赤色の事です。


先日の事なんですが、お仕事で看板を作ってた時の事です。


ぼくは、北海道のとある広告代理店でデザイナーとして働いているのですが、
2001年のクリスマスに行われた、桑田佳祐のコンサート用の看板のお仕事でした。


スポンサーが「コカコーラ」さんなので、
『コカ・コーラレッド』色の看板にしてくれ　との注文でした。


『コカ・コーラレッド』という色は中々同じ色を出すのがむずかしい色で
塗料メーカーから『コカ・コーラレッド』という、そのものズバリの色が発売されているほどです。


まあ、そのペンキを使えれば簡単だったのですが、
印刷上の、C・M・Y．Kという4色で表現する方法しかとれなかった為
作業は非常に困難を極めました。


専門的なお話になりますが、この
C（シアン）
M（マゼンタ）
Y（イエロー）
K（ブラック）
という基本的な4色をまぜあわせて、
色んな色を作ってゆくのです。




たとえば……
M60％+Y100でオレンジ………とか


まぁ、カンタンに言えば、絵の具と一緒です。






コカ・コーラのHPやその他の資料を探すこと2時間。
『コカ・コーラレッド』の色指定なんぞ、まったく出てきません。



「なんか・これくらいの赤じゃない？」
なんて感覚で済ませれればホントに簡単だったのですが、
やはりそこは天下のコカ・コーラ。
妥協を許すハズもございません。
（事実、『コカ・コーラレッド』はコカ・コーラ社の
『命』といっても過言では無いそうです。）



悩みに悩んだ挙げ句、閃きました。ぼく。


























『コカ・コーラの事はコカ・コーラに聞け！！』

気付くの遅すぎです。ぼく。






さっそく104に電話して天下のコカ・コーラ社の電話番号をゲット。
意気揚々とダイヤルします。









ぷるるるるるるるるるるる……






ぷるるるるるるるるるるる……………ガチャ。


「ハイ。コカ・コーラです」
みたいなカンジでカワイイ女の子（妄想）が電話に出ました。


「あの、ちょっとお伺いしたいんですけど……」


「ハイ。なんでしょう？」


「コカ・コーラの赤、ありますよねぇ……」


「ハイ。」


「あれって、何色ですか？」（おバカな質問）


「ハイ？」


そりゃそうでしょう。ワケわかりませんもん。質問の真意が……


おねぇさんはケゲンそうな顔で（妄想）
「少しお待ち下さい。担当の者に変わります。」




何の担当なんでしょう？
コカ・コーラレッド担当なんでしょうか？
それとも、おバカな電話担当でもいるのでしょうか？



しばしの保留のあと、
「ハイ、お電話変わりました。●●です！」


どうやら営業部のようだ……

ぼくは事のいきさつを詳しく伝え、『コカ・コーラレッド』の秘密を教えてくれと哀願した。


「ああ、そーですか。実は今、色指定を知ってる者が席をはずしていまして、
折り返しお電話さしあげますので………………」



してやったり！である。さすがコカ・コーラ。
いともカンタンに秘密を教えると僕に約束してくれた。
もう恐い物はナイ。電話を待つだけである。





そして待つ事30分………





ＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲ…………………



来た！！秘密の情報満載の電話だ！
はやる気持ちを抑え、電話にでてみる。
すると、先程、応対してくれた●●さんだった……


「いやいや、お待たせいたしました…………」


いえいえ、そんな事ありませんよ。


「当社の広報担当に問い合わせたトコロ………」


うんうん。


「あの、コカ・コーラレッドという色はですね………」


……いいから、早く教えろ！Cは何％なんだ！Mは何％なんだ！Yは何％なんだ！！！！

































『真っ赤だそうです…………………』















































ごふっ。（吐血）
↑こんな真っ赤だそうです。